天皇陵?
3連休、夫の実家に帰りがてら古墳を見てきました。
茶臼山古墳と今城塚古墳です。
どちらもかなり大きな前方後円墳で、1.5キロという近距離にあります。
まあお隣さんですよね、古墳的には。
茶臼山は宮内庁が継体天皇陵に指定しているのですが、時代等が合いません。
ほんでもって笑えることに、お隣の今城塚が本当の継体天皇陵らしいのです。
一学説ですが、歴史学的にも考古学的にも矛盾はないそうな。
茶臼山は「天皇陵」ですので、一般人の立ち入りはおろか、専門家による調査さえも許されていませんが、今城塚は調査しほうだい。
がんばれ、高○市教育委員会(発掘担当)!
というわけで今城塚まで行っては見ましたが、整備工事中とかで入れませんでした。残念。
でもここに継体天皇が!と思うだけでちょっと感動しちゃった私はやっぱり史学科国史学専攻卒。
(別に右○ではない。歴史のロマンを感じるだけ)
天皇陵(宮内庁談)は、ほとんどが嘘っぱちなのですね。
数少ない本物は天武・持統合葬陵とか、天智天皇陵とか。たぶん。
一番笑える嘘は平城天皇陵。
これは平城宮跡のすぐ北にあります。
平城天皇という人は、平安京に遷都した桓武の後継ぎですが、いろいろあって平城京に戻ろうとしました。
それで平城というおくりながついて、その人のお墓が平城京を見守るような位置にあることはとても自然に思えます。
が、このお墓、現存している形は円墳なのですが、周囲を発掘してみたらなんと、もとは前方後円墳だったと判明。
後円だけが残っているわけです。
前方部を潰した原因、それは平城宮の造営。
つまり明らかにこのお墓は平城京遷都(710年)よりも前に作られたもので、平安期の天皇である平城のものであるはずがない。
ていうか、天皇家みずからが潰してるんですからね、天皇家にゆかりがある墓のわけがない。
ここまで無茶苦茶なのにいまだ訂正されないってのもスゴイよなぁ。
ま、今さら今城塚を天皇陵にされちゃうと、調査できなくなるんで、変えなくて結構なんですが。
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