♪書物片手に育児中♪

高校の吹奏楽部を舞台にした青春モノ。
文句なしにおもしろかったです。
学生の本務である学業をおろそかにしてまでも、部活にのめり込む理由が、顧問のセリフで明確に提示されていて、そうだよな～と共感しました。
あと、主人公のお母さんが、主人公に部活を辞めろとは言ったことがない、その理由にも、大人になってしまった自分は激しく同意。
将来、我が子が部活にのめりこんだとき、そう言って応援してあげられるお母さんになろう（笑）

この本は、勤務先の小学校の子どもたちが進学する先の中学校の司書さんと共同で作った、「中学校図書館紹介」に載せるというので読んだのですが、読んでよかったです！

玲はヴァイオリニストの母を持ち、自身は声楽の道を志すが音大附属高校の入試に落ちた。
適当に入った高校で、適当な毎日を過ごしていたのだが、合唱コンクールで指揮者をすることになり、止まっていた時間が動き出す。
玲のクラスの女子に順番にスポットを当てて書かれる連作短編集です。

めちゃくちゃおもしろくて、一気読みでした。
箱根駅伝の学連選抜にスポットを当てたフィクション。

１９世紀のアイルランド。
父親の事故死により、家から遠く離れたところに、奉公に出されることになったサリー。
奉公先でのさまざまな困難を乗り越え、少女から大人へと成長していく様子がえがかれています。

おもしろいのですが、６カ月の奉公期間の、最初の２カ月で本が終わってしまうので残念…と思ったら、本国では続編・続続編が出版されているのですね。
翻訳されたら読んでみたいです。

果南は、いい子の優等生をやってしまう女の子。でも、そんな自分に満足している。
そこに、音大附属から、謎の天才ピアニスト・透子が転校してきて、果南のペースは狂いっぱなし。

果南の転落ぶりが、リアルによく書けていると思いました。
透子の転身は、最初からよめちゃったなぁ…という感じです。