♪書物片手に育児中♪

去年読んだのはＳ＆Ｍシリーズ（なんだかすごいシリーズ名ですが、犀川＆萌絵シリーズをアルファベットにしたらこうなっちゃうのです。私が勝手につけたシリーズ名ではなく、講談社公認の名前です。笑）
今読んでいるのがＶシリーズ。
本格ミステリーと銘打たれてはいるけれど、トリックとかは綾辻行人のほうが上手です。
しかも、綾辻さんは最後の謎解きで、はりめぐらせておいた伏線を全部説明してくれるけど、森さんはそういう意味では不親切。
犯人と基本の謎を解いて終わりなので、自分で読み返して仕掛けられた伏線を拾わなければなりません。
いや逆にそれが楽しいという人もいるのでしょうが、私は綾辻さん派で。
『十角館の殺人』は衝撃的でした。
文庫本って、裏表紙や折り返しにあらすじが書いてありますが、この本は「終末近くのたった１行に、読者は未曾有の世界へひきこまれる」というようなことが書いてあって、読みながら「その１行に気づけなかったらどうしよう」などと心配していたのですが、ハイ、ちゃんとわかりました。
ほんでもってめちゃくちゃ驚かされました。
いやー綾辻さんはスゴイ。
大学でミステリ研究会に入っとけばよかったな。
綾辻さんの後輩になれたのに。

ミステリーを読むとき、私は必ず犯人やトリックを推理しながら読んでしまいます。
誰でもそうだと思っていたら、「推理しながらだと楽しめない」という人がいて驚きました。
そうかーそういう意見もアリですね。
私は一生懸命作者からの挑戦状に挑んでしまうタイプです。
ちなみに『時計館の殺人』は主なトリックを見破りました！嬉しかった。